鉄道のある風景を描き続けている、松本忠先生の作品展が開催されます。 浦和コルソ1階の「コルソ通り」とコルソ4階の「雪山堂ギャラリー」で開催します。

① 鉄道風景画家 松本忠 作品展 (1階 コルソ通り) 作品約50点(原画、ジクレー版画)を展示販売をします。 またポストカード、書籍、詩画ポスター、カレンダーも販売をします。 期間中は松本忠先生が来場されています。 お気軽にお声をかけて下さい。

期間:2018年9月21日(金)~30日(日) 場所:浦和コルソ1階 「コルソ通り」 観覧料:無料

また、松本先生によるトークショー(約15分)を 9月22日(土)の11時と14時に行います。 先生からの鉄道風景への想いや、各取材地のエピソードが伺えます。お越しください。

②プレ展示も同時開催 上記展示の他に、雪山堂ギャラリー(コルソ4階)でも松本先生の他作品(約20点)を展示販売を致します。 こちらでもポストカード、書籍、カレンダーを販売致します。 どうぞ、ご来場ください。

期間:2018年9月7日(金)~10月8日(月・祝) 場所:浦和コルソ4階 「雪山堂ギャラリー」 入場料:無料

ごあいさつにかえて 松本 忠(鉄道風景画家)

すべての駅は誰かの最寄り駅 ふるさとの駅 だから この列車は ふるさと発 ふるさと行き 各地を走る鈍行列車に揺られ、車窓に広がる景色を眺めたり、見知らぬ無人駅で途中下車して、その土地の人々の乗降風景を見つめながら、いつしか、そんなことを思うようになった。 収穫を終えた田んぼの中に、ぽつんと在る無人のホーム、さいはての地で風雪に耐え続ける、海沿いの小さな木造駅舎、そして、住宅街に建つ、ありふれた最寄り駅。それらは全て、誰かの日常生活の場であり、誰かにとっての、たったひとつのふるさとの駅だ。

今、この瞬間も、日本のどこかで、各駅停車の列車たちは全ての駅々にあいさつをしながら「誰かの最寄り駅」をつないでいる。四季折々の自然に彩られながら、そよ風のように、くりかえす波のように、終わることのないその営みは、どこか自然現象のようにも思える。

誰かのふるさとをつなぎつづけているが故に、はじめて訪れる場所なのに、どこか懐かしい日本の鉄道風景。そのあふれるほどの抒情を、私の拙い絵で少しでも伝えることができたら幸いです。

鉄道風景画家 松本 忠

1973年、横浜市生まれ。3歳から埼玉県戸田市で育つ。 東北大学文学部卒業。総合化学メーカー勤務を経て、2001年南東北の鉄道の要衝、福島県郡山市に移住、アルバイトで生計をたてつつ絵を描く。

2002年、「もうひとつの時刻表」(ARTBOX)を出版。サンリオ「詩とメルヘン」イラストコンクール「佳作」受賞。これらを機に、「鉄道ダイヤ情報」(交通新聞社)での連載(2003~06)をはじめ、鉄道・旅分野を中心とした各種出版物での連載や掲載が始まる。2003年以降、各地で個展を毎年開催。2005年、ルポライター・詩人の浅田志津子との結婚を機に、さいたま市に転居。

2011年、3月11日の震災以降、年内の個展・展示販売における売上の10%を震災復興義援金として被災地に寄付。2012年以降は、震災や水害などで被災した鉄道を直接応援するため、現地の駅を訪ね、寄付目的で切符を大量購入し、個展来場者にプレゼントする活動を展開中。

2016年、近江鉄道創立120周年を記念した取り組みの一つとして、「松本忠 ギャラリートレイン」が5月から翌年1月まで運行される。300点以上の作品が車内とラッピングで展示される。

◇主な著書・共著 「のんびり行く只見線の旅」(共著・歴史春秋社)、「中央線的詩画集」(共著・本の森)、「大人の塗り絵 POSTCARDBOOKローカル線のある風景編」、「大人の塗り絵 鉄道のある風景編」(河出書房新社)、「線路沿いの詩」、「車窓に降る詩」(共著・私家版)など。

◇主な個展・展示販売 「伊勢丹浦和店」、「うすい百貨店」、「江戸東京博物館」、「京急百貨店」、「三省堂書店大宮店」、「阪神百貨店梅田本店」、「丸善丸の内本店」、「八重洲ブックセンター本店」など。

松本 忠 HP 「もうひとつの時刻表」 (上記ページに本展示販売会が紹介されています)