フランスの芸術家のMarc-Antoine Squarciafichi (愛称ではマークエステル氏)が弊社の工房にいらっしゃいました。 マークさんはフランスの外務省にお勤めの後に、芸術家になられた異色の経歴をお持ちです。 マークさんの絵画は油絵(それも独自の色配合をされています)で描いています。 ユニークなのがそのモチーフです。 日本で描かれる時(フランスと香港にも工房をお持ち)は日本書紀の神話をテーマにして描かれています。 この作品もそうです。 この作品は元はキャンパスに描かれていたものですが、マーク氏が屏風仕立てにして、伊勢神宮へ奉納したいというご希望をお持ちで、その作業を弊社工房にてさせて頂きました。 実はこの作業は結果的には大変手間の掛かるものになりました。 キャンバスの釘を木枠の内側に埋め込んだり、 独自に工夫をして蝶番を取付けたり。 更に二曲の屏風を2組作り、それを合わせて四曲の屏風を作ったのですが、 先の蝶番も苦労をしたのですが、各曲の側面の金色も独自の方法でした。 何せ、油絵を屏風にすること自体、今まで経験したことが無い事なので、 作業を進めてゆく中で、様々な難問にぶち当たりながら、解決策を考え、 実践して、試してゆく、という工程を工房の九嶋がしてくれました。 九嶋さん、有難うございました&大変お疲れ様でした。 埼玉新聞H26年 (2000x1407) この事は地元の埼玉新聞にも取り上げられました。 (この記事は拡大しますので、お読みください。) この記事を書いて頂いた埼玉新聞の新井記者です。 この新井記者がまたすごい人でした。 先ず、大学時代は万葉集の研究をしていた方なので、 日本書紀を基に創作活動をしているマークさんとは気が合いました。 更に、マークさんは元々中国語が堪能ですが、 新井さんも中国に留学していたことも取材がスムーズ&奥深くなりました。 新井記者へも、心より感謝いたします。