『武田幸經のまなざし』 本展は、2012年11月に逝去した画家 武田幸經の画業を回顧する7回忌展です。 (第1弾春夏編は2018・6月 第2弾秋冬編は2018・11月)   皆様には、並行して取り組んだ「猫絵」と「抽象画」をご覧いただき、画家 武田幸經のまなざしに思いを致して頂きたいと思います。   武田先生は約45年もの間、ここ浦和で活動されておりました。 私ども雪山堂とは晩年のほんのわずかのお付き合いでしたが、7回忌という年に 回顧展を開催させていただけることになりました。 千佐子夫人、ご家族の皆様に心より感謝申し上げます。                        Scene.1 猫絵  武田先生が精力的に猫を描くようになったのは、1989年、約6ヶ月の渡仏からの 帰国後です。 「元々猫好きだったが、フランスの動物愛護団体の活動に影響を受けた」(千佐子夫人談)   武田先生の描く「猫絵」は、猫そのものを描いた作品もあるが、 その多くは市井の人々の日常風景を独自の擬人観で猫に置きかえ表現した作品です。  『安易に女性向きのヒューマニズムを描くことはしないが、ヒューマニズムなものが駄目とは決していってはいない。私のこれからの作品を素直に柔軟性をもって見てもらいたい』1997年7月ギャラリー恵風 武田幸經猫絵展より                 Scene2 抽象画  『アカデミズムな絵は描きたくない』という思いが原点で、描き続けていた抽象画。 猫絵画家としての武田先生しか知らない者にとっては、別世界を目の当たりにし、新鮮な驚きを感じるでしょう。 ペン画で習得した緻密な表現や技術、何ものにも囚われない自由な発想、 画家武田幸經の天賦の才をいかんなく発揮しているのが抽象画です。   武田幸經 略歴  1935 北海道夕張生まれ  1946 旧満州吉林より引き揚げ 木下勘二に師事  高校卒業後 上京し小山書店に入社  編集者として働きながら「少年王者」の作者山川惣治にペン画を習う  1964 千佐子さんと結婚  1970 ペン画、銅版画を学んだ現代思潮社美学校卒業  1971  個展  椿近代画廊(新宿) 神田スルガ台画廊 檜画廊  柳沢画廊(浦和)花椿通り個展(銀座)  グループ・コンクール展    日本版画協会展 東京展 AJAC展     伊豆美術際(佳作賞) 多摩総合美術展(大賞)他 [gallery link="file" type="circle" ids="2410,2409,2408,2407,2406,2405,2404,2403,2402,2401,2400,2399"] 日時:平成30年6月1日(金)~28日(木) 会場:雪山堂ギャラリー(雪山堂浦和店 コルソ4F) 時間:10:00~20:00 定休日:無休 観覧料:無料 *************************************** ≪雪山堂ギャラリー(雪山堂浦和店)≫ 所在地:埼玉県さいたま市浦和区高砂1-12-1 コルソ4F Tel:048-824-5398 営業時間:10:00~20:00 定休日:年中無休(コルソ公休日を除く) 駐車場:コルソ・伊勢丹パーキング(地下)他